当サイトは地方公立高校に通う受験生の東大進学を応援するサイトです。ここでは筆者アヅマの自己紹介も兼ねて、このサイトを設立するに至った経緯をお伝えしようと思います
両親ともに高卒で、父は会社員、母は専業主婦という「普通」の家庭に育った僕は、小中学校の受験を経験することもなく地元ではトップの高校に進学した。地方トップといっても志願倍率は1.00を超えるか超えないかというレベルだったので高校受験など無いに等しかった。
高校に入学してすぐの進路希望調査では東大志望と書いた。うちの高校では毎年、東大志望者が一人いるかいないかというくらい少なかったので、一年生が教師の薦めなく東大志望にするというのは傲慢ともいえる行動だった。部活は活動頻度の少ないものを選び、勉強に専念するようにした。その結果、高校2年の終わり頃には全国模試の偏差値も80後半をとれるようになり、東大の合格判定もA、自分の中では既に合格したも同然だと思っていた。
しかし、余裕を感じていられるのも束の間だった。高3の東大実戦模試(駿台)で悲惨な点数を取ってしまったのだ。東大模試は難しいとは聞いていたがここまでとは思わなかった。でも、これほどの難易度の模試でも高得点を取れる人は全国にたくさんいる。彼らが受けてない模試でどんなに良い判定を取っても東大受験では通用しないことをその時思い知った。それからは東大に特化した勉強をするようになり、なんとか現役で合格することができた。
東大に入学後、名門校出身者の話を聞いて教育の地域格差がいかに大きいか知った。
まず東大に対する価値観が違う。都内の塾に通っている生徒なら塾講師のバイトに来た東大生に会う機会も多いだろう。身近にいる東大生に勉強方法を聞くこともできるし、東大が遠い存在だと感じることは少ないはずだ。同じ高校に東大合格者が多ければ「あの先輩が合格したのだから自分もいけるかもしれない」と思うこともあるだろう。実際、名門校出身の東大生の中には周囲の生徒が受けたから自分も東大を受験した、という人が少なからずいる。
一方、田舎には東大関係者が圧倒的に少ない。東大生は日頃東京にいるため会う機会など滅多にないし、東大卒業後も都会で働く人が大半だから当然である。すると東大が過剰に神聖視されることとなる。田舎の人々はテレビに映る東大生しか知らず、その姿は現実の東大生をありのままに表現しているとは限らない。こうした事情から東大を目指すと宣言すれば、東大の事など何も分からない高校教師に笑われ、周囲の人には頭が狂ったのではないかなどと言われる始末だ。これでは受かる生徒も受からない。
地方と都会の違いは他にもある。地方には大手予備校が無く、東大に特化した教育を受けることが難しい。また書店にも受験関連の本が少なく独学もしづらいというのが現状だ。
どんな理由であれ、東大進学を望む人がいる限り応援したいと思った。やる気のある学生が生まれた環境のために東大に来られないのは残念なことだと思った。
そこで地方公立高校から独学で東大に現役合格した僕の勉強方法が役に立たないかと考えました。
以上がこのサイトを設立するに至った経緯です。当サイトが何らかの形で地方の受験生の役に立てたら幸いです。