こんにちは、現役東大生のアヅマです
英語の資格試験で有名なものといえばTOEICとTOEFLですよね
どちらも名前は聞いたことあるけど何が違うのか分からないという方も多いのではないでしょうか
そこで今回はTOEICとTOEFLの違いについて説明していこうと思います
受ける目的の違い
TOEICとTOEFLの最大の違い、それは受ける目的が違うことです。
TOEIC(トーイック)は「Test Of English International Communication」の略で、アメリカ合衆国のNPOである教育試験サービス(ETS)が主催しているテストです。英語による実践的なコミュニケーション能力を評価するのが主な目的となっています。
試験はリスニングとリーディングで構成されており、日常会話やビジネス会話がよく出題されています。(ちなみにTOEIC Speaking & Writing Testという試験も存在します)
そのため日本では採用時に英語での会話能力を測る指標としてTOEICのスコアを参考にする企業も多くあります
一方のTOEFL(トーフル)は「Test Of English as a Foreign Language」の略で、TOEIC同様、ETSが主催しているテストです。日本など非英語圏の出身者のみを対象に実施されています。
TOEFLはイギリスやアメリカ、オーストラリアといった英語圏の大学での学習を希望する学生向けの試験です。そのため試験内容も学術的な内容を問う問題が多く、日常会話では滅多に使わない単語も見受けられます。
つまり、TOEICはビジネスや日常会話といった実生活に必要な英語力を測るための試験であり、TOEFLは英語圏の大学に留学する上で必要な能力を測るテストなのです
試験形式の違い
試験の形式にも大きな違いが見られます
TOEICの試験時間は2時間。リスニングテスト約45分(100問)、及びリーディングテスト75分(100問)で構成されています。
休憩は一切なく、リスニングテストが終了次第すぐにリーディングテストに移ります
TOEICの解答方式はマークシート方式となっています。センター試験の英語に似てますね
一方、TOEFLの試験時間は約4.5時間でTOEICの2倍以上。
前半はリーディングテスト60~80分とリスニングテスト60~90分で構成されており、10分の休憩の後、スピーキングテスト20分とライティングテスト50分(Integrated Task 20分、Independent Task 30分)が行われます。
TOEFLでは、iBT試験(Internet-based Test)という特殊なテスト方式を採用しています。試験会場にパソコンが準備されており、マイクとヘッドホンを使用してテストを受けます。
スピーキングテストも対面方式ではなく、ヘッドセットのマイクに向かって喋る録音形式となっています
気軽さの違い
難易度はTOEFLよりもTOEICの方が簡単といえます。
理由は主に2つあり、その1つは「TOEFLにはスピーキングの試験があるから」です。
普段の学習でスピーキングの力を身につけるのは難しいため、TOEFLを受ける際は、留学経験者や帰国子女でない限り苦戦を強いられると思います
TOEFLよりもTOEICの方が簡単な理由、2つ目は「出題される単語が難しいから」です
上記で述べたとおりTOEFLは留学志望者向けのテストなので学術的な単語が多く出題されます。そのため大学受験では出題されないような単語も覚える必要があるのです
受験にかかる費用はTOEICが5725円なのに対して、TOEFLは235ドル(記事執筆時のレートで約26000円)もかかります
TOEICの方が試験時間も短く、難易度も低めで、受験にかかる費用も安い
以上を踏まえると「気軽に受験できるのがTOEIC」と言えそうです
まとめ
TOEFLとTOEIC、名前は似てるけど全然違うものだということがお分かりいただけたと思います
両者の違いをまとめると以下のようになります
気軽に英語力を測りたい! → TOEIC
将来、留学を考えている → TOEFL
ぜひ皆さんも自分に合った試験を受けてみてください
以上アヅマでした